無線機の種類
無線機の種類は用途や通信範囲によっていくつかのタイプに分類できます。各タイプの通信距離や特性をご紹介いたます。
「特定省電力無線」
小型で省電力、片手で使いやすいのが魅力の「特定省電力トランシーバ」と呼ばれる無線機が該当します。世間一般では簡単にトランシーバーと呼ばれています。特定トランシーバーは購入してからすぐに使えるため免許がいりませんが、あらかじめ技術基準に適合する認証が付けられた無線機でなければいけません。中・遠距離用の無線機に比べ小型で軽量、値段も安価です。トランシバーは職業は飲食店や接客業などの場合、店舗がやや広めだったりすると空席状況が一人では中々把握できません。そんなときに従業員同士が無線機を使用してやりとりをおこなえばスムーズにお客様を空いている席へ案内することができます。また、警備員や工事現場など屋外の仕事で使用する場合でも、交通誘導同士程度の短距離や工事現場でスムーズに作業のやりとりをおこなうために仲間と連絡を取ったりと、そこまで遠くの距離で連絡を取り合う必要が無い時には使うことができます。
「中距離無線」
中距離無線にあたるのが業務用無線にあたります。省電力特定無線やトランシーバーより広範囲で使用できますが、デメリットとして、中距離無線を使用するには免許の交付が義務付けられています。中距離無線の免許が必要な場合は申請のみで免許状の交付されます。なお、業務用無線は通信距離が2km以上の簡易無線でしたが、2km以下の新簡易無線が登場してからは「簡易無線」「新簡易無線」の2つで構成されています。なお、「簡易無線」「新簡易無線」の違いは送信電波の出力の違い、つまり「電波の送信範囲」だけで機能的には特に問題は無く、おそらくコストダウンのために2Km以下の新簡易無線を作ったのだと考えられます。近距離用小型無線より値段は高いですがその高性能で、省電力小型無線と比べると距離が最低でも2倍から最大10倍近くの無線通信が可能です、広いホールやグリーンを回るとき前のグループが次のホールへ進んだか確認になければいけないゴルフ場や、お客様や遮蔽物がが多く、スタッフ同士のコミュニケーションが直接取れないような大規模なレジャー施設、市内の郵便物や食べもの配達の連絡などによく使われています。
「遠距離無線」
遠距離用業務無線はマルチ・チャンネル・アクセス(MCA)と呼ばれる無線機です。高所に立てられた中継局を介して通信す方法に、複数のチャンネルを持っているため無線機の混線がなく広範囲の通信を可能にしています。遠距離用業務無線も使用の際には無線局免状が必要になります。お客様からの電話を無線機ですぐに知らせ近くの待機車両を迎えにいくタクシー無線や、運送業など長距離移動の配達間での連絡でよく使われています。ちなみになぜ携帯電話が普及した現在でも長距離無線が使われているかといいますと、単純にコストのを下げて売り上げを上げるためです。基本的に無線機の月々の使用料金は一律なので、携帯電話でやり取りをするよりは電話代が掛からなくて良いこ事とや、ラジオのように特定の周波数に設定しておけば音声を受信してくれるため、答える必要なときのみ無線機を取れば、余所見運転の事故防止にもつながります。
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最終更新日:2019/6/25
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